ジャパンクライシス ガルートとディアスポラ

・10月中から話題になっている本。やっと読み通して理解する機会を得た。

http://urx.nu/dKps

・早い話が、10年以内に日本政府の財政が破綻することが数学的に相当高い確率で証明され、円が暴落し、日本が「三等国」に堕ちるというシナリオが現実的になった。平たく言えば、日本社会がクラッシュする確率がかなり高いということ。

・もちろん、現状でも消費税を35%にすれば、回避自体は可能だ。しかし、その政策が可能かというと、まず現状では不可能だ。日本は民主主義社会だからである。政治学の最前線で述べられているように「問題を解決する方法はわかっているが、それができないこともはっきりしている」わけである。

・千円の料理が一万円になるわけだから、相当なものである。たぶん預金封鎖も行われるだろう。お金を預けていても、無駄になる可能性が高い。

・シナリオが現実的になった時、海外に逃げられない人は相当つらいと思う。語学ができるだけでは話にならないが、イニシャルステージであることは間違いない。語学も専門知識がない人は逃げ場がない。多くの日本のサラリーマンは失職するだろう。

・ディアスポラはギリシャ語に端を発する言葉で、日本語に直すと「離散して存在する」というような意味が近い。第二次世界大戦以前のユダヤ人がまさにディアスポラを体現しているわけだが、「日本人ディアスポラ」も生まれるのかもしれない。ただ、日本人は現地に同化してしまうかもな。それはそれでいいことかもしれない。

・残酷な話だが、一部の人は生き残ることができるが、大多数の世界で仕事をすることができない人々は、生活が現在の10分の1以下になるのだろう。10分の1で終われば良いが。

・まあ、自分の手の届く範囲が生き残る方法を考えるのが最善でしょうね。でも、経済でなんとかなっていた部分がなくなるわけだから、凄惨な光景だろうな。

・東洋経済オンラインにおけるインタビューは以下。

http://toyokeizai.net/articles/-/50845

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